※バレンタイン当日とその前後のお話。
※米.英、仏.加、西.ロマで、人名表記。また、会話オンリーです。
※（あまり表れていませんが）ひっそり学パロ設定。（だって各国のバレンタインを調べるのが面倒だ(ry))
※甘ったるいよ！そして結構長いです。。

それでもよろしければどうぞ。



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2/13（アルフレッドとアーサー）

「アーサー！」
「？！　ちょ、勝手に入ってくるなよっ！」
「うわぁ、甘ったるいにおい。何してるの？」
「べ、べつになにもしてねぇよ！」
「……」
「なんだよ」
「下手な嘘はつかなくていいよ。どーせ俺のためにチョコを作ってくれてたんだろ？」
「ち、ちげぇよ！！」
「どれどれ」
「わ！ば、馬鹿！」
「ん～、溶かす段階までは特に問題なしって感じかな」
「うるせぇな。絶対うまいチョコ作ってお前を驚かせてやるから覚悟しとけよ」
「ヤダ」
「は？！」
「アーサー、手を出して」
「お前、話がつながってねぇよ」
「いいから！」
「何するつもりだよ」
「一日くらい早くてもいいよね」
「だから何を――」
「それ！」
「？！あ、あつっ……！（チョコの中に手ぇ突っ込まれた？！？！）」
「（ぺろ）うん、まだおいしい」
「え、ちょ、はぁぁ？！（ていうか、「まだ」って……）」
「おいしいよ、アーサー。ねぇ、もっと食べさせてよ」
「ふざけんな！バレンタインデーは明日だぞ？それに、食いたきゃ勝手に食えよ」
「君に食べさせてもらわなくちゃ意味がないよ。君の指ですくったチョコが食べたいんだ」
「……！は、恥ずかしいこというなよっ！」
「ねぇ、アーサー……」
「……」
「…………しょ、しょーがねぇな。今回だけ、だからなっ！」
「うん！」



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2/14（フランシスとマシュー（＋クマ二郎さん））

「どうしよう、これ」
「何？」
「チョコだよ、クマ吉さん。作ってみたのはいいけれど、でも所詮僕の料理の腕じゃあ簡単なお菓子しかできなかったし、
あの人のほうが絶対においしいのが作れるし、何より僕以外の可愛い女の子からたくさんもらってるだろうし……」
「マシュー♪」
「ひゃぁ！」
「なんだよ、可愛い声だしちゃって。お兄さん、襲っちゃうぞ☆」
「フランシスさんが言うと冗談に聞こえないからやめてください！……ていうか、びっくりした……」
「悪い悪い。……まぁ、あながち冗談でもないんだけど」
「？　何か言いました？」
「何にも。それよりマシュー」
「はい？」
「はい、これ」
「へ？」
「今日はバレンタインだからね。お前にあげる。お兄さんの手作りだから味は保証するぜ」
「わー、ありがとうございます……！」
「いえいえ、どういたしまして」
「今日のおやつにしよう」
「…………」
「……？どうしました、フランシスさん？」
「お前から俺へのチョコは？」
「はい？！」
「あるんだろ」
「え、いや、その……」
「ないならないで、お前をもらうだけだけど」
「なっ……！え、えっと、あります！」
「（ちっ）じゃあ早くちょうだい」
「（舌打ち？！）あの、でも……」
「何？」
「フランシスさんの口に合うかどうか……」
「そんなこと気にしてたの、マシュー？」
「はい……」
「馬鹿だな、お前。あのな、お前が俺のために作ってくれたってだけで十分価値があるんだよ」
「フランシスさん……」
「わかったら、早くちょうだい」
「はい……！」


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2/15（アントーニョとロヴィーノ（＆フェリシアーノ））

「……結局渡せなかった……」
「ヴェ？どしたの、兄ちゃん？」
「フェリシアーノか。いや、何でもない」
「もしかしてアントーニョ兄ちゃんにチョコ渡せなくてへこんでるの？」
「？！な、なんでそんな……！」
「だって、一昨日嬉しそうな顔でキッチンにこもってたのに、昨日はなんか落ち込んでるみたいだったし、
アントーニョ兄ちゃんもちょっと元気なかったし」
「……ほっとけ。どーせ俺は意気地なしだよ」
「落ち込まないで、兄ちゃん。そんな兄ちゃんのために、俺、頑張ったから」
「は？何を？」
「あのね――」

ピンポーン
「ロヴィ、来たで～」

「あ、アントーニョ？！」
「『兄ちゃんがアントーニョ兄ちゃんに来てほしいって言ってるよ』って電話しちゃった☆」
「ふぇ、フェリシアーノ？！？！」
「じゃ、俺は自分の部屋でおとなしくしてるから～」
「お、おい……！」

「ロヴィ、おらんの？」

「あぁ、ちくしょう……！」

ガチャ……

「こんにちは、ロヴィーノ。で、何なん？」
「……」
「ロヴィ？」
「その、遅くなって悪かったな。これ、やる」
「これ、もしかして……」
「ホントは昨日渡そうと思ったんだけど、ちょっと、その……（ごにょごにょ）」
「ありがとう、ロヴィ！！！」
「ぃ？！？！」
「俺、めっちゃ嬉しいわぁ！」 「そ、そーかよ。なら、良かった……」
「ホワイトディは期待しとってな！親分、頑張るから！（にこにこ）」
「おう……」

＜ＥＮＤ＞
※一部修正あり。